クマさんのバイク専科

看護師さんはハードな仕事だな〜:パート1

手術から現在17日目の朝になりました。10日目の朝に手術したお腹の傷を確認する回診で、先生が抜糸するからと作業を開始しました。糸をはさみでプツリ切って、するっと引き抜いています。それまでに2回抗生物質を変えて、点滴に加えて雑菌を退治していますが効果がいま一つだったのか、今日からは3つ目の抗生物質にチャレンジです。タイプの違う抗生物質を注入する前に、事前のアンケートがあって、実際に注入し始めて、5分、15分のアレルギーの経過観察があって、栄養点滴に加えて新しい抗生物質がチューブにつながれています。

 

でも17日目にドレーンのチューブは外され、点滴のチューブも無くなり、すっきりしました。ところが不思議な事に、17日間も酸素、点滴、ドレーンの3本のチューブにつながれていたので、眠りから覚めてベッドサイドへ起きる時に、ありもしないチューブの存在が気になって、さっさと起きれないのです。散歩していても、足先に当たってちょっとじゃまだったけど、チューブが抜けて点滴のスタンドのお供がいなくなって、廊下をリハビリのために30分ほど歩いていても、なんかペットロスしたような気分です。

 

体調はかなり回復してきています。切った傷は痛いですが、手術直後の痛みの10と比較すると、じっとしていれば1か2の痛さです。お腹に違和感はありますが、楽に起き上がって暮らせる時間が長くなってます。1時間とか2時間とか起きていたり、立ち上がって30分から1時間、いわゆる体幹や脚の筋肉がバランスをとって立っていたり、部屋の中をウロウロ30分ぐらい歩けるようになりました。体を起こす時に傷が少し傷むけど、毎日痛みが薄れて行くのが分かります。お腹の中の傷は化膿する事なくつながったそうです、良かった。

 

入院して数日間、顔はヒゲだらけで入院しましたが、フィリップスの3連シェーバーを買って来てもらって、充電して、しゃらしゃらっと、ごわごわのヒゲがソリ上がります、刺激がなく肌が赤くなったり痒くなったりしないので快適です。フィリップスの3連シェーバーは、もっともロード選手に愛用者が多い電気シェーバーです。そう、顔のひげ剃りだけでなく、脚の毛を剃るのに愛用しているんですね。T字のカミソリで、そった後の仕上げでもいいそうです。選手にシェーバーは何がいいと問い合わせると、このフィリップスだそうです。シェーバーの情報をありがとう。

 

そんなお世話になっている病院で、自転車看護女子に会いました。手術から17日目なので、まだ本人の生息エリアはベッドの上か、病院のフロアをひよこかカルガモのように歩いて鍛えています。入院している病院は女性看護師さんが多く、早出や夜勤の看護師さん達が朝から優しく接してくれています。ちょっと何かができると褒めてくれます。それは、自分でトイレへ行けたとか、立って歩いたとか、レントゲン室まで歩いて行けたとか、ホント褒め上手で豚もおだてりゃ木に上る的な心境になります。患者さんにとって最悪の状況なのに回復へ向かって、あれやこれやで回復への道で、お尻を押してくれます。

 

深夜勤務をしている看護師さんは仮眠ができても、一度仕事に入ったら16時間勤務だそうです。そんなにハードな仕事をこなして、患者さんの命に関わる点滴や薬液の注入などを、深夜でも管理して、仕事内容は緊張の連続なはずです。疲れや眠気と戦いながらの勤務なのでしょう。何が辛いって、16時間も働いていたら当然眠くなる事ですよね。ご飯を食べるたびに血糖値が上がって眠くなるそうです。それでも、担当病床の患者さんのルーティーンの点滴交換や、不意に呼び出されるナースコールに対応しなければなりません。

 

もちろん栄養点滴だけじゃなく、症状に会わせて投薬する薬も点滴へ連結しなくちゃいけないからたいへんです。患者さんの話を聞いたり、治るために前向きに考えられるように励ましたり、余程何か決断するきっかけがないと、このハードな仕事を継続しにくい事が想像できます。誰でもそうですが疲労が蓄積してくれば、モチベーションを維持するのも難しくなります。

 

ましてや命に関わる仕事をしているんだから、薬の投与や点滴の管理とか、間違いは許されません。緊張も強いられます。もちろん患者が治ったとかで癒される部分ややりがいもあるでしょう。若い看護師さん達が生き生きと振る舞う姿は頼もしい。深夜でも明け方でも嫌な顔一つせず対応してくれます。いまの若いものはなんて事は思い付きもしないほど素晴らしい光景です。ありがとう、感謝していますとしか言いようがありません。パート2へ続く。ではでは。