クマさんのバイク専科

アソスのS7パッド付きのウインタータイツ

去年の今頃は、寒〜い真冬も快適に走ろうという提案として、アソスのウインタータイツの行商をやっていました。アソスのウンタータイツとのお付き合いは、多孔膜フィルムを生地にはさんで冷たい風の浸入を防ぐ、ウインドストッパー生地のパネルが前面へ採用されていた、オレンジ色のパッドの時代から、アソスを使っています。

 

ウインドストッパー生地と言えば冷たい風をシャッタアウトする防風効果と透湿性があって汗を発散して蒸れにくく、裏の起毛生地で保温性が高いので、ウインターシーズンのバイクウエアに採用されています。ウインタージャケット、シューズカバー、ウインターグローブ、ウインタータイツなどがあります。ウインドストッパー生地でもっとも気になるのが、内側の生地、間の防風フィルム、外側の生地が熱により一体化された3層構造です。となると、ゴアテックスと同じように、生地のしなやかさです。

 

そこが同じウインドストッパー生地でも、ブランドによって採用されている記事の特性がかなり違います。どうしてもゴアゴアになります。プチプチとフィルムの樹脂が生地の表面に溶けて一体化されています。アソスの生地はその中でももっとも伸縮性があってしなやかさも最高レベルでした。それでもアソスのウインタータイツのウインドストップ生地のパネルは、伸縮性が他のパネルの生地より低いと、最小限の面積にとどめています。太ももの前面や膝周りをカバーして、周辺のパネルは伸縮性の高いサーモ生地が採用されていて脚の動きにフィットします。

 

アソスのウインタージャケット、ウインタータイツ、ウインターグローブ、シューズカバー、ウインドベストなど、アソスが選んだウインドストップ素材は、かなりしなやかさや伸縮性が確保されている生地が採用されていましたが、それでも当時のウインタータイツは脚の屈曲にはややストレスを感じました。カステリのバイクウエアの中でウインタータイツに注目していました。生地は一枚で表面はウインドストップ機能があり、裏側が起毛の高伸縮素材でした。保温性と動きが両立しているパッド付きのウインタータイツです。これは2年前から使い始めてかなり気に入りました。薄くても温かくて真冬もこれで過ごせましたが、走っている時はいいのですが、コンビニ休憩などで止まっていると寒くなりました。ほとんど止まらないで走る走り屋さんには最適なウインタータイツです。

 

アソスのブルーのS5のパッド付きのバイクパンツやタイツの時代には、ウインタータイツやウインタージャケットの快適性をアップグレードするために、アソスのウインターウエアの素材選びや、防風と保温と伸縮性を発揮するウエアの構造の考え方が変わりました。それぞれの機能を持った薄い生地を重ねるしなやかな構造です。アソスの目指す快適性のクオリティとして、フィルムを生地にラミネートしたウインドウトッパー素材採用では、しなやかさや伸縮性が不足していると判断されて、アソスのウンターウエアのアッパーやボトムスから、ウインドストッパー素材は主な場所から消えます。

 

ラミネートされていたフィルムをなくしても、防風性と保温性を確保できて、圧倒的にしなやかな構造を考えたわけです。高機能を持った生地を独立させて、バラバラの2層構造にすることで、ウエアのしなやかさや伸縮性を確保するという、まるで発想の転換で実現したウインターウエアでした。ウインタージャケットもウインタータイツも、表側に伸縮性の高いウインドストップ生地と、裏側に保温性の高い裏生地のパネルの2層構造を前面に配し、膝周りや太もも部分の動きの自由さ、他のタイツとは違う開放感があり、タイツのイメージが大幅に改善されました。

 

そして現行モデルのウインタータイツは、快適だった滑りのいい表面の生地、ワッフルのような一層目、さらにサドルのような形のクッション性が違う素材が採用されたS5パッドがS7パッドに変更されています。S7パッドは紫色の摩擦の少なく吸汗性に優れた表面生地に、フラットでしなやかなパッドを縫い付け、サドルのような形のパッドの3層構造で、タイツとの連結を部分的にしたフローティング構造でフィット感を高めるS7パッドへ進化しています。

 

伸縮性の高いウインドストップ昨日のある生地と、保温性の高い裏側の生地の2枚を前面パネルに配して、後ろ側のパネルは伸縮性の高いサーマル生地と組み合わせて、脚へのフィット感を高めて、屈曲も伸展も楽に行えるウインタータイツで、フローティングタイプの紫色のS7パッドのアソスのウインタータイツを使っています。朝、0度を切るようなつくばの真冬であっても、走り出せば20分もすればライダーは汗をかきます。冷たい風の中でも温かいし、適度な透湿性もあって蒸れないし、ライディングの姿勢でも脚を動かしやすく、長く走ってもお尻が痛くなりません。

 

タンクトップタイプでショルダーバンドは幅広でストレス分散が配慮されています。腹部の圧迫を避けるためにウエスト部分の締め付けはなく、ライディングポジションを意識したカッティングが採用され、股上の浅いデザインになっているので、腹部の保温性を心配するライダーもいます。お腹の冷えが心配なライダーは、ウインター用のアンダーウエアを中に収めてお腹の冷えを防ぐといいでしょう。厳冬期は前面に防風生地を採用したアンダーウエアと組み合わせると完璧です。

 

昨年の秋はアソスのタイツを走り仲間に普及させたいと、アソスの行商をやっていました。6モデルの中から、LとXLサイズを合わせて10本くらい買い取り持って歩きました。

 

気温6〜14度対応のハブタイツのミレ2万7500円。

6度〜14度対応のLLハブタイツ4万2000円。

マイナス4度〜8度対応のLLボンカタイツのミレ2万9600円。

マイナス4度〜8度対応のLLボンカタイツ5万5400円。

マイナス4度〜8度対応のLLワークスチームタイツ2万9800円。

 

黒姫合宿へ持って行って、試着してもらい、パネル数や使っている素材数が違うことを体験してもらいました。真冬の快適走りを実現させるバイクウエアを普及させよと頑張っていました。LLハブタイツと、LLボンカタイツのミレとも他社のタイツより高いウエアでしたから、中々手に入れる気になりませんから、その気になって買ってもらって、完売するまでに1ヶ月かかりました、スポーツバイクつくばマツナガの2階に展示されていますから、試着して選んでみませんか。実は、アソスのウインタータイツを新旧の色々なモデルが9本あって、天気予報の予想気温に合わせて選んで使っています。本当に快適です。ではでは。