クマさんのバイク専科

ジャクソンさんがピークスのために32Tをセット

先週末のマジカルミステリーツアー&SRMに参加したジャクソンさんが、日本で開催される1日でかなりの標高を稼ぐライドイベント、ピークスへ誘われて参加するのでスプロケットを交換してほしいというので、ライド後に交換しました。
シマノの11段スプロケットのローギヤに32Tを採用です。
何本も坂を上るライドイベントなので、後半は脚を使い切ってしまい、
もしかしたらフリーのローギヤ32T を必要になる可能性があるそうです。


チェーンホイールはコンパクトドライブだから、インナーギヤは34T。フリーのローギヤに32Tが付いていれば、
脚の筋肉が乳酸の蓄積や繊維がダメージを受けてスッカラカンになっても、くるくる回して上り切れるという作戦だそうです。
ピークスという、かなりハードな上りを繰り返すライドイベントなので、もしかしたらスプロケットの超ワイド化の選択は、
前半の上り坂へのチャレンジからパワーセーブして脚を温存して完走するには正解なのかも。
ジロデイタリアは、いくつものステージに長い上りのあげくに激坂セクションを当たり前に取り入れて、
プロライダー達ですらギコギコクランクを踏み倒して、上り坂でアドバンテージを得るために勝負していた時代もありました。


でも、最近のジロも激坂セクッションの設定は名物となっていますが、そのセクションで使用する機材が変化して、
走り方もダメージを翌日に残さないケイデンスの高い走りに変化しています。
フロントが53×36Tのレーシングコンパクトクランク、フリーのスプロケットは
11〜28Tとか11〜32Tの超ワイドスプロケットを採用して、
毎分90回転から120回転の、激坂の上りセクションとしては高いケイデンスで走っています。


高いケイデンスでクランクを回すことを意識してペダリングすると、回復の早い心臓や心肺機能への負担が増して、
心拍数が上がり、呼吸数も増して体感的には苦しくても回復は早く、
回復に時間がかかる脚の筋肉へのダメージを少なくする走り方をするようになっています。
ハードな上り坂のコースのステージを走っても、翌日のステージで元気に走れるわけです。


というようにシリアスなレーシングシーンでもコンパクトドライブクランクや、超ワイドスプロケットも採用されています。
もちろんロングライドもスポーツサイクリングも、かなり長い時間700ワットを発揮するトップライダーのレーシングギヤと違い、200ワットから250ワットをキープするが大変な一般ライダーには、コンパクトドライブクランクの50×34Tはスタンダードになっているし、シマノのアルテグラではロングケージのリヤディレラーとなりますが、11〜32Tのスプロケットも通常のラインナップになり、12〜28Tのワイドなスプロケットも普通にロードバイクへインストールされています。


そんなにトレーニングしていないフルタイムワーカーや、年齢的にもレーシングでもがくのが辛くなっても、
峠道などを足を着かず、クランクをくるくる回して、乗って上れる超ワイドスプロケットが、
普通にロードバイクのスタンダードなギヤ比に装備されるようになっています。
ジャクソンさんのバイクにはシマノのレーシングケージのリヤディレラーが装着されていました。
チェーンの長さはアウターギヤ50Tと32Tでぎりぎりの張りになりました。
34Tと11Tでもぎりぎりたるまない長さでした。


チェーンはそのまま使用できました。リヤとフロントのインデックス変速の調整をして、チェーンが斜めになった、
どのギヤでも問題なく変速できることを確認して、ブレーキのストローク屋ブレーキパッドの残量の確認、
スプロケットのロックリングの締まりの確認をしてバイクをお返ししました。
ライドイベント頑張ってくださいね。ではでは。