職人マツナガ通信

1月23日

神奈川のHさんの設計です。
まずは過去のオーダーシートをひっくり返して、
Hさんと似たような体系のオーナーの図面を参照します。
それに、Hさんのデーターを加えて、
Hさんがこのバイクを乗られていることを想像しながら、
各部の数字をパソコンの数式にいれていきます。
現行のバイクで下りのコーナーリングが安定しない要素を想像して、
それをカバーできる数字をいれます。
こうしてジオメトリーと呼ばれる、
フレームの寸法関係を決めます。
寸法か決まったら、剛性を左右するフレームの部材の配置を考えます。
これも乗り心地を決定する重要な要素です。
下りのコーナーリングを安定させられるような、
寸法に設計をしても、
剛性がなければ、やっぱり安定しません。
バイクの乗り心地は、ジオメトリーだけでも、
また剛性だけでも決まりません。
両方のいい塩梅が必要となります。