職人マツナガ通信

3月23日

カタチになります。
図面通りにカットできたカーボンチューブを一本一本ラグに差し込み治具にセットをして、
長さの微調整をしていきます。
接着剤を硬化させるために、100°近い熱をかけるので、
カーボンチューブ、合金鋼ラグ、両方とも熱膨張します。
この膨らみを想定して、いい塩梅に少し緩めにカーボンチューブをカットします。
ちなみにこの熱膨張率、カーボンとクロモリは非常に似通っている数字なので、
接着の相性もよいとされています。
人も型にいれてガチガチにかためてしまうと、
何かあったとき逃げ場が無くパンクしてしまう事になりかねません。
人にもいい塩梅のガタが必要ですよね。
こうして、長さがすべて決まったら、
瀬着剤を塗布して、治具にセットします。
毎度書きますが、三角形なので、
シート、ダウン、トップ各チューブの入れる順番を間違えると、
入れられなくなります。
セットできたら、加熱器で硬化させて接着フレームのできあがりです。
まさに、焼き上がりという言葉がピッタリな状態となります。