職人マツナガ通信

5月17日

断髪式。
タイム様の断髪式です。
延長されたシートチューブをオーナーのポジションにあわせのてカット作業です。
ボクの手順は、まずは、デフォルトの状態でサドルをとりつけて、
BB中心からサドルトップまでを計ります。
で、その数字から、オーナーのBB中心からサドルトップまでの寸法を引き算します。
これで、何ミリ切ればよいか精確にでてきます。
カットは手ノコではやらず、サンダーでスッパとやります。
この方が炭素繊維がほつれるリスクがへりますので。
こうしてサドル高がでたら、
次はサドルの傾き、前後位置をBB中心からサドルの鼻先までの寸法であわせます。
サドルの位置が決まったら、
ステムをとりつけ、サドル高との落差をスペーサーをいれて調整をします。
最後に、サドルトップからハンドル中心までの寸法を確認して、
ポジションの移し替えがほぼ終了となります。

これら作業中の計算を、
ボクは定盤の面にマジックで書いて計算をします。
単純な足し算、引き算なのでですが、
アタマの中だけでやると、必ず間違えるんですよね。
今小学生のムスメがやっているような算数を、
二回、三回と検算して数値を確認していきます。
いつも書きますが、ここで切り間違えたらシャレにならないどころの話ではすみませんから。