職人マツナガ通信

6月12日

クリキン。
♪あ~あ~、はてしなしい~、ゆめをおいつづけ~♪
クリキンといえば、僕ら世代ではクリスタルキングですよね。
しかし、自転車業界では、
ヘッド小物などベアリング系部品に評価が高い、
アメリカのクリスキングをさします(自分の中でですが・・・)。
エンビのカーボンホィールを、
このレアなクリスキングのハブで組み替え作業のご依頼をうけました。
今組んでいあるラジアル組(スポークを放射線状にして交差させない)を、
タンジェント組(スポークを交差)にかえることにより、
ホィールの剛性をあげようという目論見です。
スポークは、SBTMで定評のサピムCX-RAYです。
まずは仮組作業、バラして、タンジェント組にスポークを差し込みます。
バラしてわかったのですが、
ニップルがリム専用の特殊形状。
組むときやっかいだなと思いつつばらし、
ばらしながら考えた、簡単なスポークつかみを作ってみました。
しかし、うまくいかず、
結局ばらしに使った工具を、上に向けて使うのが、
よし、ということがわかり、これで作業です。
自転車屋稼業三十年、まだまだ、やってみなきゃわからない事は続きます。