職人マツナガ通信

6月15日

シャラン、シャラン。
先日納車した電動メカ搭載のバイクからの異音です。
振動が発生すると、ハンドル回りから発生します。
自転車稼業三十年、今までのバイクには無かった音です。
ハンドルのアンダーバーを押さえて振動を与えると音が消える。
最初はカーボンハンドルの内部に、
成型時のエポキシやカーボン、内圧バックの歯切れがのこっているのかと、
バーエンドを外して、懐中電灯で見てみましたが問題なし。
ブレーキレバーを引き戻すところにスプリングがあり、
それが共鳴しているかと思い、そこにグリスを塗ったが、まだ鳴りやまぬ。
ワイヤー引きのメカでは、発生するような音ではないので、
後はレバー内部の電子機器部分しかない。
最後の砦として、変速のスイッチ部分を、
T5というめちゃくちゃ小さいトルクスレンチ(自転車屋で使う道具ではないですよね)で、
分解してみました。
そこから出てきたのは、2個のスプリング。
蓋を開けたとたん、ピョーンと飛び出してきた。
これを戻してみると、レバー側に突起があり、
これにしっかりと収まり、蓋をあけても飛び出てこない構造となってました。
ん~、これで問題解決。
この小さなスプリングが、しっかりと収まっていなくて(蓋を開けたとたん飛び出してきたので)
スイッチボックスのなかで、遊んでいたんですね。
スプリングをしっかりはまるまで押し込んで蓋を元に戻して、
振動をあたたら、音鳴りやむ。
多分、気にしされない方は、気づかない音かもしれません。
機械系の仕事をされてる方には、気になる音でしょうね。
電動がでてきて、新たな音探しの旅のはじまりです。