凹み。
シングル変速仕様をダブルに変更作業のおえた、
Yさんの奥様のレストアバイクですが、
作業中にトップチューブノ凹みを発見しました。
再塗装ということでもあり、
折角なので、修正作業をしました。
凹んだ部分に、溶接につかうロー材を盛り、
ヤスリで面を仕上げて、凹みをうめます。
削りしろを作らなければならないので、
大盛りでもります。
この作業も部位やパイプの肉厚により、
できたり、できなかったりします。
今回は問題と判断できたのでやりました。
問題のリアブレーキは、フレームを加工することなく、
問題解決ができたのであとは、エンド幅の修正となります。
治具にのせて、リアエンドを強制的に広げていきます。
これも、靱性のあるクロモリのなせる技。
もちろんこの作業も、広げられる構造か、広げられる肉厚かを見極めて、
力の掛け具合を加減しながらやっていきます。
こうしてエンド幅を130mmに広げて、
ホィールがセンターにくるかをチェックして加工作業はおわり、塗装屋さんへはいります。
夏休みを奥様と一緒に走りたいというYさんのご希望をかなえるべく奔走しています。
こういう作業をしていると、
物理的な作業が、形のみえないものに応用できないか、
というくだらないことを考えたりします。
気持ちが凹んだとき、
ロー材あたるのは、慰めにあたることでしょうかね。
そうだとすると、慰めは大盛りでないとだめということになるますね。
やすりでけずって、元の形にもどすということは、
沢山の慰めの中から時間をかけて取捨選択していきながら、
もとの形にもどるということになるのでしょうかね。