職人マツナガ通信

8月12日

25C。
先日マヴィックの営業マンと話す機会があり、
今ヨーロッパのレース回では、タイヤの幅が25Cになりつつあるという、
おもしろい話を聞きました。
なんでも、F1なんかは幅の広いタイヤを使っていて、
路面抵抗より、広い面積でグリップしたほうが効率がよいし、
乗り心地がもよいということで選手間で選ばれているそうです。
まさに、ボクがアマンダスポーツの千葉師匠に教わったことです。
アマンダ時代、千葉師匠がエコラン(1Lで何キロ走れるかを競う)参加チームから依頼されて、
ホィールやタイヤを準備していました。
最初は各チーム、細いタイヤ、細いタイヤということで極力細くてしなやかなタイヤを要求していましたが、
ある時から太いタイヤにかわりました。
結局細いタイヤは、グリップも悪く、路面を跳ねやすいので、
跳ねている分エネルギーが駆動に廻らずロスしているとのこと。
幅を太くて空気圧を下げたところタイムが上がったというでした。
これは二十年前の話なので今ではまたかわっているかもしれませんが、
今回の25Cを選ぶというのはこれとおなじような理由と思います。
こういう考えたがったので、
エキップアサダの浅田顕監督が現役時代、
太めのタイヤをすすめて使ってもらったのですが、
おもい感じがするということで、却下されてしまいました。
これも今の時代のように、ワット数がでるメーターを使って、
精確にけいそすれば、精確な答えがでたんでしょうね。
おもく感じても、実際はスピードがあがっていたり、または同じスピードでも仕事量がすくなかったり。
いずれにせよ、太めのタイヤが市民権をえるのは、
ライダーにとってとても有益なこととおもいます。
SBTMでは、ミシュランやコンチネンタルなど、いいタイヤの25C取りそろえていますよ。