職人マツナガ通信

10月30日

たかがプーリー、されどプーリー。
リア変速機に2個ついているプーリー(歯車)の交換作業です。
これも長い距離乗っていると減ってきて変速に影響したり、
ごくまれに割れたりします。
この二つの歯車、一見同じようにみえるのですが、シマノ製は実は構造がちがいます。

名称も、上下並んだときに上にあるものをガイドプーリー、
下にあるものをテンションプーリーと呼んでわけています。
ガイドプーリーは、スプロケットの真下にくるので、
スプロケットの刃先に、ガイドプーリーの刃先が一直線上にあいやすいように、
多少横に動くガタがあります。
テンションプーリーは、その名の通りチェーンの張りを保たせる役割なのでガタはありません。
なので、上下逆さまに取り付けてしまうと、ちょっとまずいことになります。
さすが日本人の設計による、細かい配慮のアイデアですね。

シマノさんは、スモールパーツとして、
このようなプーリー単体から、スポーク一本、ニップル一個まで販売体制をとっています。
画像のように、一個一個袋に入ってきます。
これ機械でパッキングされたものが用意されているのだろうなと考えていたら、
シマノの社員様が、注文に応じていちいちだしてきて袋詰めをしているとのことでした。

ずいぶんと高級なスモールパーツなんですね。