職人マツナガ通信

3月15日

リム交換。
サーヴェロでフルクラムレーシングゼロナイトを駆るMさん、
ライド中不運に路面の穴に気づかず、乗り上げてリムをダメにしてしまいました。
そこで、リムの交換作業です。
普通のリムは、ニップルホールが開いていて、リム正面からニップルをいれてスポークをつなげればいいのですが。
このホィールは、リムの内側しか穴が開いていません。
ニップルを上から通せないのですね。
で、どうやってやるかというと・・・・・・。
専用の工具がありまして。
まずアルミニップルに、鉄のネジをとりつけます。
それを、バルブホールからリムの中にいれて。
なんと、マグネットでリムの外側から、通したいニップルホールまで移動させるのです。
わかりにくいと思いますので、こちらをご参照下さい。
 
なんとも、アクロバティックなというか、やっかいな作業です。
これはイタリア人の発想で、日本人なら絶対こういう構造にはしないと思います・・・・・・。

修理作業でやるならまだしも、これ、新品を組むとき、すべてこの作業で組んでいるのだろうか・・・・・・。
まあ、ボクの担当は、仮組ができた(ホィールのカタチになった段階)状態から、
振れ取り台にのせて、テンションを上げて、縦振れ、横振れをとる作業なのですが。
この、超秘技ニップル穴通し作業は、スタッフサカマが、ア~、ウ~、っとうなりながらやっていました。
そうだ、そうだ、大変なんだ!
ッと思っていたら、奇しくも。
今、時間があると過去の職人マツナガ通信をせっせとアップしているのですが。
2012年10月17日の記事に、ボクが全く同じ作業をしたことが書いてありました。
ん~、み~んな、そうやって仕事を覚えていくんだ。