職人マツナガ通信

5月19日

ターゲット体重70kg。
プロジェクトMを駆る、神奈川のKさんから、
バラ組ホィールのご注文を頂いておりました。
今回のホィールコンセプトは、

”自身が基本的にゆるゆる低レベル
レスポンスが良い、乗り心地もある程度良く(わがままだな)
アップダウンのある山岳を中心とし平地もある程度こなす万能型(やっぱわがままだな)

(平地中心の場合は既存スピナジーを使用)”

ということです。
ご本人のご希望は、

”ほぼ決定事項
ハブ  Shimano Dura-Ace 9000系 ブラックハブ
ニップル アルミ(金 or 黄)

悩んでるもの
リム AMBROSIO EXCEL LIGHT S.S.C.
   DT SWISS RR415
   tradizione クリンチャーリム
アンブロシオはチューブラーの評価は聞きますがクリンチャーの評価はあまり見受けられません
DTはスポーク・ハブが有名ですがリムはどうなの?
tradizione(読み方がわからん)とりあえず軽い(390g)Made in 埼玉?まったく想像つかん物体

スポーク、候補色ブラック(DT SWISSを参考にしました)
champion 1.8     プレーン
super comp 1.8-1.7-2.0 バテッド
revolution 2.0-1.5-2.0 バテッド
(黄色スポークも考えましたがニップルで黄系を表すことにしました)
スポークにもメーカーによる癖があると思いますが松永さんの愛用スポークってあるのですか?

ホール数 32h or 28h”

ということ。
でもって、スペックを決めていくのですが、
決めるにあたり重要な体重を再確認。
手元にあるデータでは70kgなのですが、
前回お会いしたときは、少し成長をされていたようなので。
現体重ではなく、このホィールを使用するときのターゲット体重ということで問い合わせ。
ご本人曰く、70kg死守ということで決まり。

クリンチャー、チューブラー、チューブレス、
それぞれの利点、不利点を考慮にいれつつご提案。
最終的には、
リムは アンブロッシオ エクセライトSSCクリンチャー
ハブ、シマノNEWデュラエース
スポークはサピムCX-RAY ブラック
ニップルは、ホシゴールドに決定しました。
ゴ~ジャス。
いつものように、踏んでは締め、締めては踏むを繰り返し組み上げました。
最後に、何時組んだかがわかるように、年月入りのオーナー名ステッカーを貼り付けてできあがり。
さて、どうすっかね、お好みの味にしあがってますかね。

賄いメシご紹介。
リムフラップをはめるとき、
リムのバルブ穴とフラップのバルブ穴がずれてしまわないお手製工具です。
パンクしてしまったチューブのバルブ付近を切って、
フラップ装着時バルブ穴にいれてゴムで止めて使用します。
完全にずれない問うことはないのですが、
ドライバーやアーレンキーを突っ込むよりスマートと思います。