職人マツナガ通信

5月23日

算数。
インテグレーテッドシートポスト、
シートチューブがサドル直下までのびているもの。
ほとんどのメーカーが採用をしていますが、
最近、以前のピラー構造に回帰する動きが少し見える気がします。
居合い抜きのごとく、一発きりなので短く切りすぎたら取り戻しができません。
この作業は、何回やっても、と~ても緊張します。
今回のルックオーナー、Oさんはホビートライアスリートなのですが、
サドルの高さを2mmかえても違和感を感じるという感性の持ち主。
まずは、ノーカットでサドルを差し込み何mmカットすればよいかを計算します。
計算をしたら、4mmほど長めにソーガイドを使ってまずカットします。
サドルの前後位置を合わせると、当然高さも変わってきますので高めにしてます。
カットは、ほとんどのメーカーがのこぎりを推奨しますが、
ボクは電気サンダーを使います。
この方が炭素繊維を引きつらせる可能性が少ないので。
カットできたら、前後位置(BBセンターからサドルトップまでの距離)をあわせます。

ここでサドル高をはかり、余分な部分をもう一度ソーガイドをつけて数ミリカットしてできあがり。
カットするための各数値をだすために足し算、引き算をくりかえします。
一つ間違えたら、全部ちがってきてしまうので、見直し算を徹底してやります。
ちょうど今、コドモが足し算、引き算をやっていますが、
見直しの大事さというのを実感をもって教えられますね。