職人マツナガ通信

6月27日

ピナレロを駆るIさんより、リア変速が同調せずおかしくなったということでお持ち込み。
お話しをきいてみると、ライド中、自転車を立て掛けておいたら、
右側にパタッという感じでたおしてしまったとのこと。
リプレイスメントエンドをみてみると、内側に曲がっている。
ご本人は、倒れた現場の画像をみせてくれて、下は芝の生えた土でした。
自転車を倒す前まで正常に動いていたので、
原因はこれしか考えられない。
倒れ方によっては、こんなに簡単に曲がってしまう事もあるんですね。
とにかく右側にバイクを倒したら、変速を確認して、
少しでもおかしかったら、絶対にローギヤには入れないようにして下さい。
Iさん、倒した後バイクに乗り、少し変速がおかしいと思われたそうですが、
こんな事でリプレスメントエンドが曲がるとは考えずに、
ギャをロー側に入れてしまったそうです。
すると、チェーンはローギャを飛び越えて、ハブ側へ落ちてしまいました。
幸い、Iさんすぐに、気がつき戻したのでホィールは無事でしたが、
スポーク一本が曲がってしまい、交換が必要になってしまいました。
さて、リプレスメントエンドが曲がってしまったピナレロを、
専用工具をつかって、元に戻す作業をしたところ、1.5mmほど内側に入っていました。
いつものように慎重に力を加えてもどしていったのですが。
結構硬く、いつものように簡単にはもどらない。
さらに力を加えていくと、ポッキっと折れてしまいました。
金属の特性で、柔らかいものは粘りがあり、硬いものはもろい。
硬いのは曲がりにくくていいのですが、曲がってしまったら要注意です。
仕方なく、リプレスメントエンドの交換となりました。
このリプレイスメントエンドは、ピナレロの、
KOBH 60.1/DOGMA K/ROKH/RAZHA K/ ANGLIRU(2018~)

の車種に共通のようです。
こちらのバイクのリプレイスメントエンドが曲がったときは要注意ですね。