職人マツナガ通信

7月4日

ピナレロを駆るIさんのプロジェクトMつくります!
現在乗っているピナレロの図面をみて、いろいろ考えていました。
現在使用しているポジションを考慮しつつ、新しく図面をおこしていきます。
今使っているピナレロのシートアングルが73°30′。
サイズが430というサイズにしては、ずいぶんとねている。
シートアングルは、大腿部の長さと関係してくるので、
一般的にフレームサイズが大きくなると、ねてきます。
身長160cmのIさん、74°30′でいってみます。
ピナレロは、ヘッドアングルがかなりねえいて、トレール量をかなり大きくとっています。
一般的にトレール量が多きと、ハンドル直進性が強くなるといわれています。
ただし、ボクの経験ですヘッドアングルをねかしすぎると、ハンドルが切れだしてから動きが速くなる感があるので。
ピナレロよりは、ヘッドアングルをたてます。
フレームの各部の数字は、各部できめていくのではなく、
それぞれの数字が、全体的な数字に影響をしてくるので、
全体を見て決めなければなりません。
トップチューブ、ヘッドアングル、フロントセンター、オフセットなどを一通り数字をいれて、
一旦完成させてから、さらに、数字をかえて、あ~じゃない、こ~じゃないっと決めていきます。
なので、似たような体型の方でも、まず同じ図面になることはありません。
まさに世界に一台のバイクとなります。
何度も数字を入れかえて、最終的にできました。
パソコンで出てきた数字を、実際のオーダーシートのフレームの絵に埋め込んでいきます。
パソコンの画面だけでは、どうも実感がわかないんですよね。
フレームの絵に実際に数字を埋め込むと、数字が生々しく感じられてきます。
ん~、これでいい感じですね。
まあ、一晩寝かせて、明日確認して、それでOKならこれでいきます。