職人マツナガ通信

7月22日

IさんのプロジェクトM、ガス抜き穴開けです。
肉厚を0.9mmに削ったヘッドチューブにロー付け時のガス抜け穴をあけます。
軽量化のために、できるだけ大木穴をあけます。
BBにも、シートチューブ、ダウンチューブ、チェーンステ-、BB下水抜き穴をあけます。
オリジナルのBBは、内側にはネジがきってありますが、穴は開いておらず、ただの筒です。
これに、シート、ダウン、チェーンステー、の各チューブがくる、真ん中に穴をあけるのです。
初めの頃は、BBを治具にのせて、それぞれのチューブをあてて、位置だしをして穴をあけてました。
しかし、これが、結構面倒。
もっと簡単に位置決めができないか。
っということで、考えました。
プラスチックの筒を、まず、内径40Φに削って、BBがすっぽり入るようにします。
そうして幅を、BB幅の68mmにカット。
できあがった筒に、治具にあてて、シート、ダウン、チェーンステー、水抜き穴の位置をだして、
そこに、3mmの穴を開ける。
こうやって、穴開けガイドをできあがりです。
BBのネジは、右側が左ネジ、右が右ネジとなり左右があります。
最初にこの向きを間違えると、できあがったフレームはおしゃかに・・・・・・、なってしまうので。
ここは大変気をつかいます。
なので、BBの右側にワンを入れて、できあがった穴開けガイドにも右側にマークをしっかりつけて、
方向を間違えないようにいれます。
そうしておいて、開けた3mmの穴に、マジックを差し込んで、BBに印をつけます。
こうすれば、いままで何十分かかっていた作業は、数分ですんでしまいます。
いや~、道具の力はすごい!