職人マツナガ通信

8月11日

昨年12月にご注文をいただいた、Tさんのタイム、
ようやくパーツが揃い組み立てです。
タイムのカスタムカラーオーダーでご注文をされて、
ステム、ハンドルを共色にご指定されました。
普通の考えでは、時間はかかってもしかたがないですが。
フレーム、ステム、ハンドル、同時に仕上がってくると思いますよね。
ところがどっこい、そうは問屋がおろさず。
フレームとステムが到着しましたが、ハンドルだけがなかなか来ませんでした。
っと、ようやくここでハンドル到着、作業開始です。
組み立て時問題発生です。
共色に切れに塗られたハンドルに、ブレーキレバーのバンドを通そうとすろと。
通常は、ハンドルバー径ギリギリにできていて、かなりかたいです。
今回は、それに加えてさらに塗膜が重なって、そのままでは、全く通らない。
強引に押し込めば、入るのでしょうが。
それでは、折角綺麗に塗られたハンドルが傷だらけに。
バーテープの下に隠れるとはいえ。
いや、Tさん、巻くバーテープの候補に、クリアバーテープもいれてあります。
なので、バーには絶対傷は入れられない。
はて、どうするか。
昔アマンダスポーツでの修業時代、同じような問題でやっていた作業をおもいだしました。
バンド径より少し太めのパイプに、強引にバンドを押し込んで、プラスチックハンマーで叩いていれて、径を太くするのです。
早速、アルミパイプを適合しそうな径に、旋盤で削りだして。
バンドをたたき込んでみます。
そうしてハンドルに通してみると。
お見事!
ハンドルには傷をつけることなく、所定の位置に納まりました!
後は納車を待つばかり。
カラーリングにこだわるTさん。
今回のこのバイクには、3種類のバーテープをご用意されています。
どれを巻くかは、実際にバイクを見て頂いて決めて頂きます。
クリアバーテープでも大丈夫ですよ!