職人マツナガ通信

8月29日

組み立て作業です!
昨日改造した作業台で早速作業開始です。
パナソニックのチタンディスクブレーキ仕様バイクです。
オーナーのKさんは、当店2台目のバイクとなります。
目的は、ブルベなどのロングライドということ。
カラーイングは、なつかしいパナソニックオリジナルカラーです。
ブルーとホワイトがブランドカラーなのでしょう。
このカラーリング、パナソニックサイクルのPOSシステム(オーダーバイク)がはじまった1980年代後半すでにあったと思います。
このカラーリングバイクの思いでです。
たぶん、1990年前後とおもうのですが。
当時、アマンダスポーツで仕事をさせて頂いていました。
千葉さんは、ディスクホィール作りで忙しく、フレーム製作のほとんどを任されていました。
ヨーロッパのプロチームの中に、パナソニックというチームがありました。
多分、ヨーロッパのパナソニックブランド家電会社がスポンサードしたと思います。
そのチームのバイクに、日本のパナソニックサイクルのバイクが使われていたのです。
そのカラーリングがまさに、ブルーとホワイトのツートンカラーでした。
なんと、そのチームにいた、スティーブン ロークス(確かツールで総合2位を取ったと思います)という選手から。
当時カーボンバイクがまだ無かった時代に、アマンダスポーツでつくっていた、メイン三本+クロモリバックフレームをプライベートで購入したいと、
オランダにいた知人を通して、連絡がはいりました。
早速、当時あった最先端のカーボンチューブを使い、つくりました。
さて、発送という段階になって。
ちゃちゃが入ってしまったのです。
このことを、雑誌の広告に載せてしまったので。
それを読んだ、日本のパナソニックサイクルから、ヨーロッパのスポンサーに連絡がいき。
選手に、スポンサーをしているバイクをさしおいて、何事かっというクレームがはいったようで。
残念ながら、注文はキャンセルとなり。
ヨーロッパの一流プロに、三本カーボンフレームを試してもらえる機会はなくなってしまいました。
まだ、カーボンフレーム黎明期のお話しです。