職人マツナガ通信

10月30日

ペースご成約。
ロード、シクロクロスとプロジェクトMを乗っていいただいているSさんより、
オリジナル小径車ペースをご注文頂きました。
このバイクは、つくばに来る前に、
作った折りたたまずにコンパクトにでき、
走行性能が700cに近い小径車というコンセプトでつくったバイクです。
つくるきっかけは、ツーリング好きのご婦人が、
当時はやりのフォールディング小径車に乗っていたのですが、
どんなに簡単といわれてもバラすことができない、
何とかならいの!
ということが発端でした。
ボクなりに、いろいろ考えて、出した答えが、
サーフボードのイメージで、薄く縦長で地面をころころ転がせるようにするということでした。
フロントホィールを外してフレームの真ん中に収納できるように、
ダウンチューブを二股にして、ハンドル、ステムをアンテナのようにスライドできる構造にしました。
車輪径は20インチ、クイックになりがちな小径の特性をできるだけ払拭できるように、

ヘッドアングル、オフセット、ホィールベースなどの設計を工夫しました。
できあがったものは、ほぼイメージ通りにできあがりました。
そこで、これ一台で終わらせるのは、もったないと商品化をして何台かオーダーをお受けしました。
ご婦人に作ったのはフラットバーでしたが、
もちろんドロップバー使用もつくりました。
極めつけは、当時ではじめていた、
マヴィックの無線変速機をくみ込んだロードタイプですかね。
オーナーは、ギンギンのロードレーサー乗りです。
リア変速機だけなのですが、電動無線で動かします。
これが、動かなくて、ほんとに苦労したなぁ~。
試作でつくった一台目は、マイバイクにして、
オーストラリアにもっていって、プチツーリングをしたりしました。
つくばにきてからは、商品化していなかったのですが、
Sさんが乗って頂けるとのことなので、
この際、すこし仕様をかえてマイナーチェンジ版で復活させてみようかと考えています。