職人マツナガ通信

4月21日

設計です。
神奈川のTさん、設計です。
まずは、現在使用しているバイクの寸法関係を確認。
ライドの指向が平地のロングということで、
少しサドル高めの前乗りポジションのようです。
ただ、お話し合いによると、現時点ではこのポジションで不満なしということ。
今回のフレーム製作にあたってのリクエストに、
登りを少し強くなりたい、といことがありますので、
この辺りを加味して設計いたします。
いつものように自分でつくった設計プログラムに、
いろいろ数字をいれていきます。
現在のポジションもとれつつ、
おすすめのポジションにも調整できる、
数字を当て込みました。
これでよし、とパソコン上の数字を、
オーダーシートに手書きで書き込みしていたところ、
シートアングルで、あれ? というところ発覚。
 登りも楽に、ということで引っかかりました。
ということで、もう一度、いちからでなおしやりなおし。
シートアングルほんの少し変えただけでも、
他の寸法が変わってきます。
フレーム設計は全体のバランスなんですよね。
珈琲片手にチョコレートを口に入れて、脳ミソに刺激与えて再考です。
で、できあがった数字をもう一度、オーダーシートに手で書き込んでいきます。
今回はOK、いいんじゃないですか。

効率を考えると、パソコンでだしたものを印刷して、
それを設計図としてしまうのがいいのでしょうが。
こういうことがあるから、必ず手書きでオーダーシートとつくります。
他の仕事をしていても、ちょくちょく似たような事があります。
おそらく、自分がパソコンで育った世代でないからなのでしょうが。
今の子供たちは小さい頃から、キーボードで育つのでこういうことはないのでしょうかね。
でも、小さい頃は、パソコンの表計算で計算するより、
そろばんで計算をしたほうが、絶対脳に刺激を与えられると思うのですがね。
少なくとも自分の子供は少しアナログ教育します。