職人マツナガ通信

5月23日

チューブラータイヤ張り。
最近チューブラーの良さが再認識されてきて、
チューブ-ラーユーザーが増えてきました。
性能の良さはわかるのだけど、
あのタイヤ接着作業がめんどう、という声を昔はよくききました。
が、しかし、最近接着用のいいリムテープと呼ばれる両面テープの登場で、
断然扱いがしやすくなりました。
昔はリムセメントよ呼ばれている接着剤でつけていまいた。
そのリムセメントをリムに塗って、
それにタイヤをはめるのですが、
接着剤ですから、触ると当然ベトベトします。
ベトベトのリム相手に、きつきつのタイヤをはめるのですから、
作業は当然やっかいになります。
一度ついたリムセメントは、シンナーなどの溶剤でも容易にとれません。
自分が中学生だった頃、
リムとタイヤと格闘をして、
服はベトベト、部屋はベトベト、新品のタイヤはベトベト、
という悲しい思いを何度したことか。
それに比べると昨今のリムテープを使っての作業は夢のようです。
という時代でも、
リムセメントにこだわられるライダーのおられるのですね。
今回久しぶりの、リムセメントでのタイや張りです。
自分で作った、前後ホィールいっぺんにリムセメントをぬれる自作工具を引っ張りだして作業です。
さすがにチューブラーをいじって四十年位たち、要領を覚えたので、
もうベトベトにすることはないですが、
でも、緊張します。
ちょっとそのベトベトをタイヤにつけたらおしまいですから。