B級グルメ。
デローザのスーパーキングをシマノDi2でくみ上げるお仕事です。
折角の電動、バッテリーを内蔵したいというご希望。
でもって、また考えました。
いつものようにピラーの裏側に取り付けようとしましたが、
専用のピラーは、内側に強度を出すために中子がはいっており、
バッテリーを入れられるスペースがありません。
さて、さて、どうしたものか。
押してもダメならひいてみな、
的な思考方法で、バッテリーをあれこれいじってみます。
自分の場合、現物を実際に手にとって考えないと、アイデアが浮かびにくいんです。
スーパーキングは、シートチューブが下に向かって細くなっていきます。
そこで、もともと、筒状のバッテリーそのものが収まるかどうか、
バッテリーに糸をつけてシートチューブ内側に落としてみました。
すると、かなり下側まで沈めることが発覚。
シートピラーの下端と干渉しないことを確認。
あとは、どうやってシートチューブの中で止めるか、です。
バッテリーに布の巻物でもして押し込むか。
やれないことはないと思いますが、スマートじゃないですよね。
バッテリーを外側からあてがい、どれくらいの位置関係かをみていたら、ひらめきました。
ボトルケージ台座の裏側までバッテリーが入り込むので、
ボトルケージを取り付けるねじを利用して、
バッテリーをシートチューブ内壁に押しつければ、がたつかなくなる。
この作業でミソになるのは、ねじの長さですね。
長すぎれば、バッテリーを壊してしまいますし、短ければおさえられません。
また、同時にボトルケージも止めなければなりません。
バッテリーに滑り止めに、タイヤチューブの切れ端をまいて、
フレームに沈めて、ボトルケージの穴からデプスメーターいれて精確にバッテリーまでの距離を測ります。
それに、ボトルケージの厚みをたして、必要長さをだします。
で、とめてみるとバッチリ、おみごと。
後は、バッテリーを引き出すことを考えて、
バッテリーとゴムの塊を糸でつなぎ、
ゴムの塊をピラー内側に押し込んでできあがり、
この糸を引っ張りあげればバッテリーは取り出すことができます。
まさに、B級グルメ的アイデア。