職人マツナガ通信

2002年 5月23日

只今24日午前3時、ようやく今日のオシゴト終了。
 
閉店後も事務処理で、フレーム作り始めたのが、11時くらいだったので、こんな時間になってしまった。
でも、まあ、今日頂いたメールには、28時間勤務という強者もいらしたから、みなさん、ほんとショボイ世の中ガンバっていらっしゃる。
アタクシなんざ~、まだ、まだ、ぜん~ぜん。
 
今日のフレーム作りワンポイント。
フレーム材に、肉厚が0.4mmというクロモリ(合金鋼)があります。
これって、シャープペンの芯(0.5mm)より細い(薄い)んですよね。
これが、ヒトの体重を支えてしまうのですから、ホントスゴイ。
ただ、これくらいの薄肉ものは、乗り手と使い方を選びますが。
これだけ薄いと、ただカットするにも、神経をつかいます。
機械の刃物では、材料をつぶしてしまう場合もあります。
また溶接も(ロー付け)も結構神経使います。
ちょっと、オーバーヒートすると、とけてなくなってしまいますから。
今日の獲物はそんな、手ごわい相手でした。
でもなんとか、ものにできて、いま治具に高々と掲げられてます。
 
今日もいろいろな方の笑顔にあえました。
はじめてロードレーサーにのるという、50代の方の、納車まちの楽しみの笑顔。
この土曜日に、あこがれのヨーロッパへ旅発つ、若者の、キラキラ光った目をした笑顔。
ママチャリのチェーンはずしてしまって、途方にくれていたヒトの、直してあげたときのホッとした笑顔。
整備させてもらった自転車で、年一回の休暇を海外で走り回って楽しんで来たヒトの笑顔。
4ヶ月おまたせした(なにやってんだ!)、オリジナルフレームをようやく手にした、(ホッとした)笑顔
 
恥ずかしながら、ヒトの笑顔がこんなに、ゲンキを与えてくれるものだとは、最近まであまり意識できませんでした。
こういうことを感じるごとに、自分もできるだけヒトに対して、笑顔でいられるように、セルフコントロールしなければなな~と、つくづく思います。