職人マツナガ通信

2002年 2月23日

昨日のレストア作業で、ホィールのチェック仕事がありました。
ボクは自分の組んだ車輪には、ボクが組んだギャランティマークと、製作年月のステッカーをはることにしているのですが、その車輪には「9410」とありました。
94年の10月に組んだのですね、ん~8年もの!
ハブのクリーンアップとグリスアップをやって、ふれ取り台(1/100mmダイヤルゲージ付き)にのせてみると、なんと最大ふれ0.25mm!
さすがオレ様が組んだものと、ひとりニヤニヤ自画自賛。
(乗り手のきれいなペダリングも大いに関係がありますが)
おもしろいもので、そのステッカーみて、オーナーを思い浮かべながらふれ取りをしていると、その車輪を組んだ時のことが、何となく思い出されてきます。
 
体重が何キロで、用途が何々で、使うギャがどれくらいで、だからリムがこれで、スポークの太さがこれで、張力はこれくらいかな、と考えながら組んだことが。
 
こういう後々まで、自分の仕事がわかる仕事は、責任重大でちょっと重いですが、こうやって、何年も使えていることがわかったときは、とてもうれしいです。
 
そういえば先日も、いろなんな完組ホィールを使ってくれているお客さんが、ボクの組んだホィールがクリテリウムでとてもよかったらしく、また組んでくれといわれました。
どんなに機械化がすすんでも、どうしても、はしょれない手間暇仕事というのはあるんでしょうかね。