職人マツナガ通信

2002年 3月30日

日曜日は一日が長いです。
 
8時前にSRMのために店はいり、閉店が7時で、通常は早めに切り上げて、8時から9時くらいであがるようにします。
今日は閉店後、月末処理の事務シゴトと、来月号のサイスポの広告の打ち合わせなどで、あがりは11時でした。
 
自分ながら結構シゴトしてるじゃんと思うんですが、世の中にはもっともっとすごいヒトがたくさん入るんですね。
ボクが聞いた中に、朝9時に出勤、翌朝4時まで仕事して、また9時には普通の顔して出勤するというヒトが。
それで、この方が能力がなくてだらだらやっているかというと、そうではなく、その仕事は世界的に評価されている仕事なんですね。
こんな話聞くと、自分なんぞ、まだまだケツが青いと、思うことしきりです。
 
長い一日、トラブルもたくさんありますが、うれしいこともありました。
空気入れを貸してあげた、近所のご婦人が、お礼にとジュースの差し入れをしてくれました。
このご婦人以前にも、お子さんの自転車の、面倒をみてあげたことがあったのですが。
ボクは幸いにして、オリンピック選手や世界選参加選手など、その道ではトップのヒトの自転車を扱えてこれましたし、今もどちらかといえば、ちょっと偏った自転車のシゴトが、どうしてもメインになってしまいます。
 
以前は、この手のシゴトを優先させて、いわゆるママチャリ系のシゴトは全部断ってきました。
でも最近年とって、色々経験してきて考えが変わってきたんです。
オリンピック選手でも、ご近所のママチャリ使用者でも、困って、ボクの店に来てくれるのは同じなんだよな、と。
困ってきてるんだから、ママチャリ専門店のような対応はできなが、出来る限りの対応はさせてもらおうと。
特にご近所の方には、ボクがここで商売をさせてもらって、知らないうちにきっと迷惑をかけている事があると思うので。
 
こう考えるようになってから、自分が売った自転車ではなくても、(もともとママチャリは販売してませんが)パンク修理でも空気入れ貸しでも、幼児車修理でもやるようになりました。
やってみると、すごく感謝されることがあって、自分のシゴトにすごくやり甲斐があることを、再発見させてもらったりしてます。
もちろん、こちらの思いなど何処吹く風で、困ったときだけきて、ゴッツアン街道まっしぐらのヒトもたくさんいますが。
そんな中での、今日の差し入れ、すごくうれしかったです。
 
おかしなもので、こういう事をされると、(物をもらったと言うことではなく、その心意気に)こちらも、困ったときには絶対何とかしてあげると、おもっちゃうんですよね。
こんな関係で生業できていったら、気持ちいいでしょうね。