職人マツナガ通信

8月23日

サンツアー。
新しい105に組換えご注文のバイクに、
サンツアーのスプリントシリーズのコンポがセットしてありました。
8段スピード、Wレバー、なんともなつかしいお姿。
自分もこのシリーズのパーツを愛用していました。
三十年位前でしょうか、シマノとサンツアーが日本の部品メーカーとしてしのぎをけずっていました。
ユーザーも選べる範囲があり、次はどんなコンポ出すかと楽しみだったものです。
ばらしながらこんな構造だったっけ、と思い出しながら作業をしました。
昔のパーツを扱うと、
いかに今のパーツがお手軽になったかがよくわかります。
最近のパーツは、取り付ければOKという形式が多いですが、
昔は取り付けには調整がいりました。
チェーンの長さ調整も今は切ってしまい、新しいピンでつなげますが、
昔は、ピンを抜ききらずチェーンのプレートにほんの少し頭が内側に残るようにして切って、
そのピンを再利用します。
この内側に少し頭を残すのは、つなげるときにインナーリンクの穴に差し込めるようにです。
もしピンの頭がでていないと、インナーリンクとアウターリンクの穴の位置を合わせるのが至難の業となります。
このほんの少し頭の残してチェーンを切るとういうのが結構技でした。
BBそうですね、今のものはセットしておしまいですが、
この頃のものは玉辺りの調整が必要でした。
昔のパーツを扱うと、原理がよくわかりとても勉強になりますね。