職人マツナガ通信

8月31日

サイズ選び。
この週末奇しくも同じメーカー同じ車種のロードバイクのご注文をお二人に頂きました。

Aさんのご用途は、行く行くはレースも視野にれいた学生さん。
Bさんのご用途は、ツーリング、ロングライドという大人の方。
おもしろかったのは、
脚の長さはAさんの方が長いのに、
フレームサイズはBさんのほうが大きいという結果になりました。
どうしてこういう結果になったかといいますと。
Aさんは若く、レースもやりたいということで、
将来的にはかなり前傾のポジションをとる可能性があります。
対してBさんは、ツーリングということで、乗り込んでいってもそれほど前傾のポジションをとる可能性は低いです。
前傾の度合いを決める時に重要になるのがヘッドチューブ長となります。
これが短すぎるとステムを上げきれず、アップライトのポジションがとれません。
また長すぎると下げきれず、レーシーな前傾ポジションが取れなくなってしまいます。

そこで、測定した体型から計算をした、
仮想ポジションの数字をフレームディメンジョンにうめこみ、そのヘッドチューブ長から察する、サドル高-ハンドル落差をだしてみます。
こうしてみると、
シートチューブの長さからいくと、Aさんはもう一つ上のサイズのほうがいいのですが、

それを選ぶと、前傾をしたいときに下げきれなくなるということが判明。
トップチューブ長も腕長さから対応できるということで、一つ小さいサイズをお選びしました。
おそらく身長からいくと、メーカーサイドの適応サイズは一つ上のサイズになると思います。
たまにサイズをお選びしたお客様から、
身長から察したカタログメーカー推奨サイズと違うのでは、というご指摘をうけますが。

SBTMは、測定した体型を優先させてサイズを選ばせてもらっています。
バイクのサイズ選びは、楽しいバイクライフの第一歩。
慎重に選んでいますので、ご心配なく。