職人マツナガ通信

9月19日

ビルトインアンカーⅡ。
DI2をビルトインバッテリーを使い、
電装ケーブルをフレームチューブの内側におさめるには、
すべてのケーブルが集まってくるボトムブラケット部(クランクがつくところ)内側に、

なにはなくとも穴が空いてなければなりません。
RL8の場合、BB内部のシートチューブ側におしるし程度の3mm位の穴が空いているだけで、後は皆無。
しかしダウンチューブのBB(ボトムブラケット)付け根に、
ワイヤー引き仕様の時に通すための大きな目な穴というより洞窟という感じの隙間があります。
まずは、ここにDI2のジャンクションボックス(すべての電装ケーブルをまとめるためのジャック)が入るかを確認。
現物を合わせるとぎりぎり入ることがわかったので、
ジャンクションはここに押し込めばいいということで問題解決。
お次は、レバー、フロントメカ、リアメカ、ビルトインバッテリー(シートピラーに取り付ける)から伸びてくる、
電装ケーブルをどうやってジャンクションに持って行くか、です。
バッテリーとフロントメカは、BB内部を抜けて下にでてきて、ジャンクションにつなげるようにします。
まずは、BB下に既に空いている穴を8mmΦに広げます。
これは普段フレーム製作をしているときにやっている加工でもあり、まず強度に問題なし。
次にその穴からドリルを入れて、BB内部のシートチューブ側に空いている3mmの穴を同じように8mmに広げます。
この二つの穴を通り抜けて、BB外にケーブルがでてきます。
フロントメカからのケーブルは、シートチューブの応力の少なそうところに5.2mmの穴をあけてそころからBBへ通します。
残るはリアメカからのケーブルです。
かなり考えたのですが、形状と強度から、ここは穴を開けて内部を通すのは断念。
チェーンステー真下を這わせることにしました。
こうして集まってきたケーブルをジャンクションにつないで、ダウンチューブしたの洞窟に押し込んで、
抜け止めのふたをつくって差し込みできあがり。
フ~、でけた。