職人マツナガ通信

11月7日

踏んで、踏んで、強くなる。
仮組のできたOさんのホィールの振れ取りホィール組作業です。
まずは、ダイヤルゲージ付き振れ取り台で縦振れをとっていきます。
このとき横振れはあまり気にしません。
でもって、まず縦の振れを0.2mmに以内におさめます。
縦振れがとれたら、一度踏み台にのせてホィールを踏みつけます。
スポークのねじれやニップルのかみを解消させます。
この踏みつけも、めったやたらに踏んではいけません、
ツボをおさせて、踏みつけます。
そこでお次は、横振れをとっていきます。
この時、ダイヤルゲージ付き振れ取り台のいいところで、
ダイヤルゲージで確認をしたホィールの左右の振れ数字から、
ホィールセンターを計算をして割り出します。
センターリングをしながら横の振れがとれるわけですね。
ここである程度横振れがとれたら、また踏みます。
そうして、又振れ取り台へセットして振れ取り作業を繰り返します。
この、踏む、振れ取り台、を何回も繰り返していき、
最終的に踏んだ後、振れ取り台にのせた時に振れがでていなければできあがりとなります。
踏む=馴染みだし。
という図式でしょうか。
踏むという行為で実際にホィールが使われている状況をつくっています。
これだけ手間暇かけているので、
ボクが組んだホィールはほとんど初期振れはでないです。
こうして組み上がったホィールの、
極上のベロフレックスのチューブラータイヤを張ります。
フレームとホィールの醸し出すバランスを楽しんで下さい、Oさん。