職人マツナガ通信

12月5日

ヘッド圧入。
最近のバイクは、インテグラルヘッドが多くなったので、
大分出番が少なくなりましたが、未だに時々必要になります。
ヘッドワン圧入工具。
昔は、この形式しかなかったので、毎度の出番でした。
この圧入工具も、もう二十七年選手もの。
ながい、おつきあいです。
その間、ヘッド小物の規格もかわり、
その都度なんとか、ごまかして使ってきました。
ここへきて、さらに大きなヘッド小物サイズになりました。
プロジェクトMのSさんのヘッド。
規格が、EC34/EC44という、上はいわゆるオーバーサイズのワン、
下ワンはさらに大きな、1・1/4サイズです。
ディスブレーキ台座対応のフロントフォークのコラムサイズが、このサイズしかないんですね。
当然、ボクのもっているヘッドワン圧入工具には、このサイズにあうものはありません。
今後このサイズのフレームが増えるとおもうので、合うサイズの工具をつくることに。
アルミ、プラスチック、どの材料でつくるかと、考えていると。
たしか、以前に、BB圧入工具を、何かのために改造したものがあった、っと思い出す。
ガサ、コソっとその工具を探し出してみると。
ほんの少し、旋盤で削れば、このまま使えそうなことがわかり。
旋盤で削る。
とにかく、まるものの加工作業は、旋盤があれば万能ですね。
こうして、また、このヘッドワン圧入工具も、寿命を延ばしました。