職人マツナガ通信

1月23日

FさんのプロジェクトM、ヘッドチューブ作りです。
ディスブレーキ対応フォークが、オーバーサイズのオーバーサーズしかないので、
これにあわせたヘッドチューブをつくる必要がでてきました。
前回、Sさんのディスクブレーキ対応プロジェクトM第一号をつくった時と同じ方法でいきます。
通常のオーバーサイズ用のヘッドチューブに、笠をつけてヘッド小物を厚入部分を付け足します。
この方法だと、ヘッドチューブ長を自在に変更できます。
しかし、手間はかかります。
まず、オーバーサイズヘッドチューブと、笠用のチューブを用意します。
次に、笠になる部分を旋盤で削りだします。
この辺りも、第1号車製作時に色々苦労をしたので、大分手順がわかってきました。
笠ができたら、ヘッドチューブと笠をロー付け(溶接)します。
ここまでできたら、お次は旋盤作業です。
つけた笠の中ぐりをしていきます。
ヘッド小物のワンが入るサイズに、旋盤で内側を削っていきます。
ここの公差は非常にきびしくて、(+0.00mm -0.05mm)となっています。
なので、身長に削っていきます。
0.01mmでも削りすぎてしまったら、そこまでの作業がおじゃんになってしまいますので。
この辺りの寸法を追う作業は、職業訓練校の実作業で、さんざんやってきたことが役に立っています。
内径削りができたら、後は長さを図面通りの長さにカットしてできあがりです。
手間のカタマリ作業ですね。