職人マツナガ通信

1月31日

FさんのプロジェクトM、治具にのります!
ラグパートの下ごしらえがおわったので、お次は治具作業です。
まずは、治具のセットから。
治具の各パートを動かして、図面の数字を治具にうつしていきます。
シートアングル73度30分、ヘッドアングル73度18分、ハンガー下がり70mmっというように。
このフレーム製作治具も、ボクが使い出してからすでに三十年近くたっています。
これ中古のものを手に入れたので、おそらく半世紀近くフレームをうみだしているのではないでしょうか。
この治具は、1960年から1980年代までフレーム作りの神様とうたわれた、梶原利夫氏の設計のものです。
1992年、神奈川県の厚木でチームリマサンズの店長として働き始めるときに。
治具をさがしていたら、梶原氏から、当時エバレストブランドのバイクをつくっていた土屋製作所がフレーム作りをやめるとこうとで。
土屋製作所で使われていた治具を譲ってもらったのです。
由緒ある治具なんですね。
さて、治具がセットできたら、ヘッドチューブをセットします。
ヘッドチューブの次には、BBシェルとダミーのシートチューブをセットします。
そうして図面とトップチューブ寸法と治具上でのトップチューブ寸法を比べて確認をします。
ここで同じ数字なら、治具は無事に待ちがいなくセットできたということになります。
OKですね!
さぁ、これからカタチなっていきます!