職人マツナガ通信

5月1日

チューブレスホィールのリムテープ交換作業です。
先日ここに書いた、Hさんのメルクス号のオーバーホールで、
マヴィックコスミックプロカーボンSL USTのリムテープ交換を仰せつかりました。
このリムテープ、チューブレスタイヤの空気を漏れを防ぐために、
タイヤとリムの間を気密に保つための大事な役割をはたすテープです。
まずは、タイヤを外して、ついてるテープをはがします。
普通のテープのように、つながって外せると思っていたら。
劣化していて、ボロボロ、ボロボロ、っと細かくはがれてきてしまいます。
ん~、これでは作業に時間がかかってしまい、うまくない。
なんとか、つなげて外そうとしましたが無理でした。
そこで、考えて。
リムテープは二重巻きにしてあるので。
二枚一緒にはがしたら、つながってはがせるのでは。
っと、やってみると、お~、何とかつながってとれるようになりました。
リムテープがはがせたら、リム端面をよく脱脂して、綺麗にします。
このリムテープ、気密性が大事なので、テープを貼るときに、
リムとテープの間に空気が入らないように、かなり密着させて巻きます。
しかし、リムの表面の真ん中はは、∪字状に凹んでいます。
ここに空気をいれずに、しっかりテープを巻くのはかなり難しそう。
まずは、マヴィックのテクニカルサイトで、テープ交換作業のマニュアルを見ます。
巻きだしの位置と何重巻くかはわかりましたが、実際に巻くためのコツはありませんでした。
何度も、巻く感じをイメージして、いざ作業です。
初めての作業です。
いざ始めてみると、予想していたとおりのやっかいな作業です。
こういう初めての作業をすると、いかに自分がぶきっちょかを思い知らされます。
若い頃は、このぶきっちょさを自分では認めたくないという強いおもいで作業をしていましたが。
最近は、このぶきっちょさが、工夫をうむというように考えるようになりました。
はじめから、すっとできてしまうと、何も考える必要はありませんが。
ぶきっちょで、何回もやりなおしていると、なんとか、うまくできないかを考えるようになるんですね。
この方法を考える思考が、いろいろな作業に役立つようになるんですね。
なので、最近は自分はぶきっちょでよかったっと思えるようになりました。
っということで、かなり苦労して巻くことができました。
作業をおえて、スタッフサカマにこの話をすると。
マヴィックがやっている、テクニックセミナーで、
会場で撮った、リムテープ交換作業を見せてくれました。
やはり、かなり慣れのいる作業のようでした。
今回は、前輪をやりました。
後輪は、どう工夫をしてやってみるかな。
また、考えます。