職人マツナガ通信

6月1日

変速不同調。
初回点検でお持ち込みのバイクを整備しているスタッフサカマが、
どうしてもリアディレラーの変速が同調しないっといってきた。
サカマなりに、マニュアルを改めて確認したり、考えられる対処法はやっという。
さて、どれ、どれ、ッと言いつつみてみる。
確かにフリーギャのトップがわで、チェーンとギャ板があたって音がしないように調整すると、ロー側で音がしています。
逆にロー側であわせると、トップ側で音がする。
はて?
このような現象は、リアディレラーのリターンスプリングがへたってくると出るような症状だ。
けれど、このバイクはまだ、まだへたるような使われ方はしていない。
納車時は、こんな動き方はしていなかったので、使っているうちになんらかの物理的要因が発生したのでしょう。
さて、この物理的要因とはなんぞや。
ボクのアプローチのやり方は。
まずは、じっくり不具合な動作を確認する。
今回の場合は、どこがどう当たって音がするのか、じっくり観察。
今回の原因は、チェーンとギャ板がほんの少しこすれてしまい音がでているよう。
次に、どうしてそういう症状がでるのかを、じっくり考える。
変速機がおかしいのか、変速ワイヤーの抵抗がおおきのか、スプロケットがおかしのか。
そうして、一番疑わしい原因から、対処法を実践していく。
症状をよ~くみていくと、音がなるのは、トップから3枚目のギヤ板のよう。
スプロケットの歯をよくみている。
ん~、ちょっとギャ間が狭いような気もする。
試しに、別のホィールを使って変速してみると音がしない。
ッと言うことは、原因は後輪にありということ。
フリーをばらして、さらにフリーボディの締め付けネジも確認をする。
こうしても、やはり音はやまない。
しかたがないので、音のするスプロケットの歯を3枚目を新品に交換してみる。
やはり音はする。
ん~、何でかな~。
はっ、ッと思いついて、三枚目の左どなり、右どなりのギャも交換をしてみると。
すると、みごと音がやんだ。
結果から言うと、どうも、何らかの原因で、スプロケットの歯がほんの少し変形をしていたようです。
どこが、どう変形しているかは、肉眼ではわかない範囲です。
しかし、スプロケットの歯が変形するとうのは、ちょっと想像できないですね。
しかし、実際には起こりうるんですね。
いや~、摩訶不思議。