職人マツナガ通信

6月8日

シフト不良。
リアディレイラーの変速が同調しないということで、ビアンキライダーのSさんがお持ち込み。
すでに、二回くらい同調しないということでお持ち込みいただき。
そのたびにスタッフサカマが調整をしておわたししていた。
調整直後は調子がいいのですが、使っていくとまた、同調しなくなってくる。
しかも、トップ側でチャラチャラと音がするときもあるし、またある時はロー側。
そして、さらに調子のいいとこもあれば、悪い時もある。
っという、全く不可解な現象。
お持ち込みいただいたときは、特に異常がない状態。
ん~、まずは考えられる原因を考える。
考える、考える。
いつも同じ場所でなるのなら、スプロケットの歯がはやしいが、今回はどこでなるかわからない。
チェーンとスプロケットが干渉して音が出る。
っといことは、フリーボディの歯が何らかの原因で、遊びがでガタついてしまっている。
っということで、スプロケットをばらして、フリーボディのがたをみる。
特に異常なし。
あとは、シフトインナーケーブルとアウターケーブル間の摩擦異常。
何らかの原因で、抵抗ができてしまっている。
シフトワイヤーをリア変速機からはずして、外したワイヤーの末端を左手でつかんで、
右手でシフトレバーを操作して、ワイヤーの引きの感触をためす。
ロー側にあげていくときは、問題ないようですが、トップ側に戻すときに、なんとなく動きが鈍くなるような気がする。
フレーム下のワイヤーリードにはまっている、ライナーが問題かと思い、底の部分だけの引きを試してみる、特に異常なし。
リアディレイラーに直接つながるアウターケーブルを外してみる、特に状なし。
っと、アウターケーブルにはまっているケーブルキャップをとってみると、内側にシフトケーブルにまいている、ポリマーが固まっていた。
これが原因かっと思い、その塊を取り除いて、また、手でケーブルをつかんで、シフトレバーを動かしてみる。
さっきよりは若干よくなったようだが、まだ重い気がする。
そうして、レバー側のケーブルを抜いてみると、そこにもポリマーが巻き付いていた。
どうやら、このはがれてしまったポリマーが、ワイヤーの抵抗を増やしていたようだ。
からまっていたポリマーを取り除いて、またケーブルをもって、シフトレバーを動かすと、
明らかに戻りがよくなった。
シマノさんのこのポリマー繊維をまいたケーブルは、引きは軽くなるのですが、ほつれたら厄介ですね。
作業後、三日間乗り続けましたが、症状はでませんでした。
これで大丈夫と思います、またガンガン乗ってください!