職人マツナガ通信

8月3日

Jちゃんのバイクフライデーのレストアです。
今日は、ホィールまわりの作業です。
今はなきカンパニョーロのハブ、サピムのスポークで当店で組んだ20インチスペシャルホィールです。
数万キロ乗っているとのことなので、ハブのベアリング、玉受け、玉押しのパーツすべてを交換します。
カンパニョーロは、この消耗するパーツすべてを交換できます。
シマノさんは、玉受けはハブ本体に組み込んでしまっているので、ここだけは交換できません。
この辺りは、カンパニョーロの伝統のどんなスモールパーツも用意して、
消耗したものは交換して使っていくという、粋な心意気がまだ残っているのか。
交換パーツが届いたので、交換作業をしていきます。
ハブ本体に圧入されている、玉受けを取り出して、
新品の玉押しを圧入します。
ベアリングにもたっぷりグリスを付けて組み立てていきます。
こうして、生き返ったハブををつけたホィール。
お次は、振れとり、スポークテンションアップ作業です。
振れとり台にのせて、ニップルをまわしてみると。
オーマイガット!
アルミニップルが腐食して完全に固着してしまっているではないか。
いろいろやり方をかえてチャレンジしましたが、びくともせず。
Jちゃんに、その連絡をすると。
「10年以上のあいだに、何度か衝突したりしましたが、
トラブルなく走ってくれました。大往生だと思うことにします。」
っということで、リム、スポークも交換することに。
そこで、20インチ、451系のリムを探すが、なかなかない。
国産のアラヤのリムをみつけるが、なんとすでに廃盤になっていた・・・・・・・。
結局、アレックスのリムしかないといことに。
この次はスポークです。
高剛性ということで、サピムのCXレイをご希望のJちゃん。
スポーク長を計算するが、いい長さのスポークがない。
ん~、どうするか、どうするか。
いろいろ考えて、計算をしてみて。
フロントとリアの非スポーク側を6本取りでくんで、
フリー側を8本取りで組めば、なんとか使えそうなスポーク長がありました。
ふ~。
これで、なんとかホィールも復活できそうです。