職人マツナガ通信

8月6日

Jちゃんの20インチリム、スポークがそろったところでホィール組です。
今回は、スポーク長の在庫長さにより、
フロントは、6本取り。
リアの非フリー側も6本取り、そうして、フリー側は8本取りという、
ちょっと変わった仕様でくみ上げます。
組み方はアンバランスですが、出来上がったホィールの性能には影響はありません。
むしろ、リアのフリー側が8本取りで強度が上がり、より丈夫なホィールになると思います。
まずは仮組です。
ハブにスポークを一本、一本通していきます。
ハブにスポークを通し終えたら、
リムとハブのマークの位置をあわせて、
リムにスポークを通していきます。
毎度この作業をするとき、いや~、原始的な作業だな~、
なんとか、もっと合理的に作業ができないものか、っと思うのですが。
完組のホィールを製作販売している工場を、一度見てみたいです。
どんなふうに、オートメーション化しているのか。
ただ、単純に見えるこの作業ですが、スムーズにこなすには、結構経験がいります。
いままで、SBTMで働いた子で、この作業を一発でできた子はいません。
仮組ができたら、ダイヤルゲージ付きの振れとり台で、張力をあげながら、
振れとり、ホィールのセンターを出していきます。
一見、縦も横も全く振れがなく見えているホィールも、
一度乗ると、張力がバラバラになってしまうこともあります。
そこを、馴染みをだしながら、振れを取り、センターをだして、張力を上げていきます。
まさに、経験のたまものという作業ですね。
何度か振れとりだいからはずして、ホィール踏み台にのせて、馴染みをだして、また振れとり台にのせて、
という作業を繰り返して、振れとり台のダイヤルゲージが0.2㎜以内に収まったら出来上がりです。
出来上がったホィールにタイヤを乗せて、
ハイ、出来上がりです!