職人マツナガ通信

9月13日

ツールドフランスもあと一週間を残すのみとなりましたね。
期待の星、ベルナルも失速をしてしまったようです。
現在スロベニア人のログリッチ選手が総合1位、それを追ってやはりスロベニア人のポガチャル選手が2位。
総合成績ベスト10以内にフランス人がいないのは、ちょっと寂しいですね。
やはりフランス人が活躍しないツールの盛り上がりはいまいちだと聞いたことがあります。
今週の火・水・木の山岳コースがみものですね。
ここでレースが決まるのか。
はたまた、最終日前に個人TTまでもつれるのか。
1989年のツールドフランスは、最終日がTTという異例のスケジュールが組まれました。
その最終日、フランス人のローランフィニョン選手とアメリカ人のグレッグレモン選手が総合1位、2位で、
フィニョン選手が50秒先行をして総合1位を走っていました。
大方の予想では、24.5kmのタイムトライアルでは、50秒の逆転は無理といわれていました。
が、しかし、これがレモン選手が8秒差で逆転をしてしまったんですね。
当時はファニーバイクという、前輪小径の前傾姿勢のとれるタイムトライアル専用のバイクがはやっていました。
両選手とも当然ファイニーバイク。
そうして、ディスクホィールも登場していました。
レモン選手は前輪スポーク張りのホィール、後輪ディスクホィール。
フィニョン選手は、前後輪ディスクホィール。
という仕様で登場。
ファニーバイクは、前輪が小径となるので、ハンドリングがかなりふらつきやすくなります。
そこえもってきて、フィニョン選手は前輪にディスクホィールをつかっているので、横風をもろに受けます。
当時、師匠のアマンダスポーツの千葉さんと、レース画像をみていて、
フィニョン選手の走りがフラフラしているのがよくわかり、これは明らかにタイムロスにつながっているようで、
これは機材の選び間違えだね、っと話していた記憶があります。
見ている方としては、最後の最後まで、どうなるか分からないというのが、おもしろいですが。
さて、今年のツールはどうなりますかね。