職人マツナガ通信

10月9日

FさんのプロジェクトM、カーボンチューブがカットできたら、
ラグパートを治具乗せて、カーボンチューブを差し込んでいきます。
カーボンチューブを差し込んで治具にセットして、
外しては少し削って、またセットして、を繰り返し、
ほんの少し短めの長さにあわせます。
接着剤を加熱硬化時、表面温度が80度くらいになるので、
カーボンチューブが熱膨張してしまうので、あまりぴちぴちだと、
フレームにストレスをかけてしまうことになります。
シートチューブとダウンチューブがセットできたところで、
ボトルケージ台座位置を現物であわせて決めます。
最後にトップチューブの長さを調整して、カーボンチューブ長さ調整終了です。
そうして、最後の大作業接着になります。
まずは、ラグチューブのカーボンチューブが入ってくる内面を、リューターであらします。
ピカピカの面だと接着剤がくいつきにくいのです。
カーボンチューブもラグに入る部分を、サンドペーパーであらします。
それができたら、ラグパートとカーボンチューブをよ~く脱脂します。
この下ごしらえができたら、接着剤を塗布していきます。
ラグの内面、カーボンチューブ、両方に隈なく塗っていきます。
接着剤が塗布できたら、改めて治具にセットしていきます。
カーボンチューブはセットしていく順番がきまっていて、
これを間違えると、三角形なので組めなくなってしまいます。
セットができて、はみ出た接着剤をぬぐい取ってれたら、
加熱器で加熱硬化をさせます。
このフレーム用に使っている接着剤は、加熱硬化型なので、
加熱をしないと硬化しません。
なので、作業中に接着剤がかたまり始めてしまうということもありませんので余裕をもって作業ができます。
さて、Fさん、フレームになりました!