職人マツナガ通信

10月10日

5段変速のチェーン交換作業です。
四十年愛用されているMさんのクロモリバイクの作業です。
前回リム交換作業などをしたバイクです。
今回は、スプロケットの交換とチェーン交換です。
ボスタイプの5段フリーホィールはまだ発売されています。
チェーンも昔ながらの5段用チェーンがあります。
もう最近のチェーンは、専用のコネクティングピンでつなぐか、
ミッシンクリンクやクイックリンクという、つなぎ専用のチェーン駒でつなぐ方式になっています。
ボクが自転車を始めたころのチェーンは、もともとついているチェーンのピンをつかってつなぎなおしていました。
なので、つなぐときにちょっとテクニックがいります。
チェーンの長さを決めて、カットする駒のピンを抜いていくのですが。
これを抜ききってしまっては、つなぐときにピンがチェーンの駒の穴にはいっていきません。
そこで、抜くときにピンをほんの少し駒についた状態で切るようにするのです。
それもつなぎやすいように、ほんの少しピンの頭をチェーンの駒から少しだけだして。
このすこしだけでたでっぱりを、つなぎ合わせる駒の穴に差し込んで、ピンをおしてつなげるのです。
チェーンピンを抜くときには、どれくらいピンがチェーンの中に残っているかは見えないので、
この少しだけピンの頭をのこして切るのが結構難しいんです。
このつなぐ時の引っかかりのピンがでていないと、つなぐがともて、とても厄介になります。
今回久しぶりのこの手のチェーン交換。
昔取った杵柄、ピンの押し具合を思い出しながら作業をしました。
何とかうまくできました。
いや~、こんな作業をするのは、何十年ぶりですね。