職人マツナガ通信

11月13日

チューブラータイヤのパンク修理。
以前ここに書いた、ふる~いカンパニョーロのハブを使って、
チューブラーリムの組換えをしたMさん。
組み替えたタイヤがパンクをしてしまった。
なんと、40年近く乗ってきて、チューブラーでのパンクは初めて、とういこと。
いままでやったことがないということで、、チューブラータイヤのパンク修理をご依頼。
しかし、大変申し訳ないのですが、パンク修理はお受けしていないのですね。
今はほとんどチューブラータイヤがパンクしたときは、タイヤ交換となっています。
チューブラータイヤもパンク修理はできるにはできます。
やり方は、
まず、パンク個所のタイヤの裏のテープをチューブが取り出せる分くらいはがします。
はがすと、タイヤの縫い目が出てきます。
その縫ってある糸を、チューブが引っ張り出せる分だけ切って開きます。
中からチューブを引き抜いて、パンク個所にパッチを張ります。これはWOと同じです。
パッチを張り終えたら、開いた部分を縫ってあわせます。
最初に縫ってあったようには無理ですので、通常のように片側から針をいれていってください。
ぬい終わったらタイヤテープを、ゴム系のボンドで貼り付けて出来上がりです。
しかし、今では、チューブラータイヤのパンク修理に使う、
針と糸のパンク修理セットの販売もなくなってしまいました。
世の中、チューブラータイヤのパンクは、直さない、という方向に向かっているようです。
ぼく自身も、もう何十年もチューブラータイヤのパンク修理はやっていないです。
しかし、このパンク修理、中学、高校生のころは、ホントによくやりました。
当時は、レース用タイヤというと、チューブラーしかなったのです。
当時の価格で、たしか安いタイヤで3000円ちょっとしたと思います。
いいタイヤになると、1万円近く。
価格自体を比べると今とあまり変わりないですが、四十年以上前の物価を考えたら、とても高価でした。
なので、パンクしたらポイして、新品になんてとても、とてもできませんでした。
3000円くらいのタイヤを、何度も何度も修理をして使ったことを思い出します。
修理も最初は、相当に時間がかかったとお思いますが。
そのうち慣れて、15分くらいで直せるようになった記憶があります。
Mさん、チューブラータイヤのパンク修理キットをお持ちということで、
ご自身で修理することにチャレンジ!
頑張ってみてください。