職人マツナガ通信

11月23日

ふる~いランドナーのオーバーホールです。
オーナーは、このバイクをお父さんから受け継いだ学生さん。
フレームのマーキングを見ると、ブリヂストンのアトランティスという車種のようです。
ハブにはカンパニョーロがつかわれているので、
お父さんは結構マニアだったんでしょうね。
ギャは、リアが5段スピードでボスタイプのフリーホィールが使われています。
あっちこっち痛んではいますが、大事にされていたようで、まだまだ現役で使えます。
オーナーの学生さんは、普段は通学用につかってはいるが、
お休みにはツーリングに使いたいということで、きちんと整備することに。
ここで、またボスタイプのフリーホィール交換作業をすることに。
ボクが自転車家業を始めたころは、このボスタイプのフリーホィールが主流で。
この脱着作業に、何度泣かされたことか。
ハブのおネジに、フリーホィールのめねじを締めこむ構造なので、
踏み込めば、踏み込むほどネジは締まっていくというしろもの。
なので、しっかりくいついてしまったボスタイプのフリーホィールを外すのは、ホントに大変でした。
なんせ、工具が壊れるか、フリーホィールがこわれるか、というような状況にもなるのですから。
その後フリーホィールは、今のようなカセットタイプになり、ホッとしていたのですが。
まさか、この歳になってまで、この作業で苦しめられるとは・・・・・・。
今回も、何とか無事はずすことができました。
しかし、この作業、やってみないと、はずれるか、はずれないか、
はっきりわからないバクチ作業ですね。