職人マツナガ通信

11月26日

トーキョーのSさん、プロジェクトM製作開始です。
設計です。
基本設計は今乗っていらっしゃるバイクからとります。
それをベースに、設計していきます。
まず、シートアングルをもう少しねかせたいというご希望。
現行のバイクが74度なので、73度に。
トップチューブをそのまま移行すると、10㎜くらいトップが長くなってしまうので、
トップチューブを10㎜近く短く。
ハンガー下がりについては。
現行が75㎜ということで、結構さがっています。
乗っているインプレッションを聞くと。
「かなりbbハイトが低いので、確かに安定するのですが、特に何も積載していない状態でのダンシングがどうも…
バイクを振りにいってタイミングを合わせて程よく踏み込む感じがあります。」
といことなので、70㎜に。
ハンドリングは、ツーリングがめいんとうことで、ほどほど直進安定性を良い数字に。
後は、サドル高-ハンドル落差
この数字は現行バイクで50㎜以上あるので、前傾しすぎと思いましたが。
ご本人的には全く問題ないということ。
手の長さが、身長からすると、異常に長いので、ここでカバーされているのでしょう。
後はリアセンター(BB中心からリアホィール車軸中心までの距離)ですね。
最初は、28Cまでのタイヤ使用ということでしたが、
32Cのブロックパータンのタイヤも使われたいとのことに変更。
32Cということで、クリアランスを取るために長くするには問題なのですが。
必要以上に長くしてしまうと、先ほどの、
「かなりbbハイトが低いので、確かに安定するのですが、特に何も積載していない状態でのダンシングがどうも…」
という問題が起きかねない。
とりあえず、425㎜にしておいて、後は実際に治具材料を乗せた状態で判断することに。
もしかしたら、420㎜でいけるかもしれないので。
こんな感じでメールでやり取りをしなが詳細を決めて、
何度も書き直した図面が出来上がりました。
いつものように、パソコン上の計算された数字を、
オーダーシートのフレームの絵の上に移します。
パソコン上の数字だけでは、気づかなかったことなどが、
フレームの上に数字を乗せると、気づくことがあります。
こうやって、フレームの絵と数字を眺めていると、
フレームが出来上がりオーナーがライドしていることがイメージできてきます。
いい感じですね、Sさん。
これでいきます!