職人マツナガ通信

11月29日

昨日ここに書いた、栃木県のIさん、早速パナソニックのインプレッションを送ってくれました。

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早速乗ってみました。
1ヵ月乗っていないので短めの45 Km。ただし5 Kmで約350 mのまあまあの登り入り。
まず、ポジションは完璧ですね。違和感なし。

さて、私自身そんな感度があるほうではないと思いますが、Project Mとの差は明確でした。
私の中速25~28 km/h(平地)まで上げるのと、そこからさらに高速にもっていくのはProject Mにかないません。
一方、その中速域でのスイートスポット的快適感は特筆だと思いました。気候がよくて平地無風、脚が残っていたら(比喩として)車上で昼寝できるのではないかと思ってしまいました。
Project Mは私が出せる速度域はほぼむらがない乗り味なのに対し、中速域に上げていく過程においては労力を使う感じがするのに、そこに入ると路面をしっとりとストレスなく進む感覚になり、(Project Mはそれより上で巡行可能なので)そこから上げようとすると、再び労力が必要な感じになります。
ひょっとしてそのあたりのトルクとクロモリのいわゆるバネ感がシンクロしているのでしょうか。

登りはやはりProject Mのほうが軽快感はありますかね。後でログを見たら、1ヵ月前のProject Mの記録から5 km で2分ぐらい遅かったです。
一方、登り区間中間で瞬間最大12%ぐらいあるところを予定以上に踏み倒した後、その後の残り2 km(7~8%)売り切れないか少し不安になりましたが、最後まで回せました。自転車が優しいのか脚に貯金があったのかは定かではありませんが、今後坂に向かうのをためらうような内容では全くありませんでした。

1日だけですが、今日の結論は、これはそこそこの速度で長距離を旅する自転車。もっと乗って上記感触が間違っていないか検証したいと思います。

その他1
 気が付いたらProject Mで両手離しができなくなっていましたが、これではできました。

その他2
 ベローチェクランクはパワートルクでなくウルトラトルクですね。このグレードである意味貴重ですね。いじるのも乗るのと同じぐらい好きなので、オーバーホールのときに勘合部のギザギザを見るのが楽しみです。

自転車通勤復活です。仕事が厳しくてもクランクを回して帰ってくると明日への活力がまた湧いてくると思います。

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おおむね、プロジェクトMとの違いはあっているとおもいます。
中速域での巡行の楽さは、おそそらく、車輪と総重量の慣性の違いとおもいます。
さらにそこからスピードアップをしようとすると、フレームの剛性と重量差がプロジェクトMのほうが優っていると思います。
手放しができたということで。
プロジェクトMとパナソニックの、ハンドル操作の指標となるトレール値をくらべてみましたが。
これがなんと、ほとんど同じ数字でした。
おそらく、パナソニックのほうは、フェンダーをとりつけるために、フロントセンター値を619㎜と、
プロジェクトMよりも37㎜も長くとっているので、この影響かと思います。
さらに、フロント周りの重量もちしがいますしね。
いろいろ違いを楽しんでみてください。
クロモリなので、乗り込んでいくと、身体になじんでいくと思います。
すえなが~く、じっくり乗り込んでみてください。
スポーツバイクが、明日への活力になるのは、自転車屋として望外のヨロコビです!