職人マツナガ通信

12月4日

SさんのプロジェクトM、ラグチューブ作りです。
カーボンチューブを差し込む部分の合金鋼チューブです。
このチューブもカイセイ8630のニッケルクロームモリブデン鋼をつかっています。
元管をだします。
まずは、肉厚の調整です。
このラグの根元の肉厚が剛性に響いてきます。
基本的な考えは、クロモリのフレーム剛性によります。
クロモリの0.9㎜肉厚、0.8㎜、0.7㎜などの肉厚のチューブをもとに作ったフレームの剛性がもとになっています。
Sさんの乗り方、体形をを考慮して。
ダウンチューブのヘッド側とBB側のラグチューブの肉厚は、0.9㎜でいくことに。
その他に関しては、0.8㎜で削り出します。
たかが、0.1㎜の差、されど0.1㎜の差。
肉厚が調整できたら、お次は必要純分な長さにカットです。
トップ、ダウン、シートチューブ用に、それぞれ必要な接着強度を計算した長さにします。
かなり余裕を持った長さにしてあるので、今までボクの作ったフレームで、
通常使用で接着がはがれてしまったものはないです。
まだ、この状態では、自転車のフレームを作っているとはおもえないですよね。