職人マツナガ通信

2月1日

穴埋め。
SさんのDi2化のバイク加工を無事に終えて、
組み立て担当のスタッフサカマに渡したところ。
使わなくなってしまったフレームに空いている穴をうめなければならない、っと言ってきた。
一生懸命穴あけしたバイク、今度は穴埋めです。
まずはダウンチューブのヘッド寄りにあいているシフトケーブルが入る穴です。
単純な丸い穴なら、まあそれほどはたいへんではないのですが。
ケーブルが斜めに入っていけるような、長円のような感じの穴が開いてます。
さてどうするか。
こういう時のために、普段作業をしていて、何かに使えるな、っと感じたものは、ことごとくとってあります。
そのようなジャンクグッズが入った箱をひっかきまわして、何か使えるものがないか探します。
さすがに、このよう異形にあうものはなさそう。
ジャンクボックスの中から、6mmφくらいのプラスチックの棒状のものがでてきました。
これを、穴にあててみると、ほんの少し外径をおとせば、ピッタリ穴にはまるよう。
ちょっと手間ですが、これが一番、見た目にすっきるしそう。
っということで、旋盤でそのプラスチックの棒状の物の外径を削ってみます。
すると、ピッタリはまるようになりました。
お次は、穴か出てしまっている棒の角の削りです。
これは、ミニサンダーベルトで、丸く落としていきます。
そうしてはめてみると、お~ピッタリ!
見た目も違和感なく、スッキリ仕上がりです。
お次は、ダウンチューブ裏の、やはりフロントとリアのシフトケーブルが出てくる穴。
形状は、先に埋めた穴とまったく同じです。
プラスチックの棒は、もうなくなってしまい同じようなものは作れません。
さて、どうするか。
また、また、ジャンクボックスをひっかきまわして探します。
すると、カンパニョーロのブレーキアーチにくっついてくる保護ゴムがでてきた。
これ、新品のアーチを買うと、商品の保護のためについてくるゴムキャップで、バイクに取り付けると不要になります。
こんなゴムキャップにも、ちゃんとカンパニョーロのマークが入っているですね!
なので、いつもこれをそのまま捨てるには忍びなく、何かにつかえると、とってありました。
これ形状がまん丸ですが、とりあえず、穴に押し込んでみたら。
お~、なんと、いい具合にはまるではないか。
まあ、裏側で普段見えないところなので、これでいくことに。
画像をよくみてもらえると、カンパニョーロのマークがはいっています!