職人マツナガ通信

3月12日

Sさんの156300㎞走っているプロジェクトMのオーバーホールです。
ほぼフルメンテナンスです。
ヘッド小物のグリスアップも行います。
プロジェクトMのヘッド小物には、特にご指定がない場合はクリスキングのものをおすすめしています。
初期投資はまあまあの値段なのですが、とにかくタフなんです。
普通のヘッド小物だと、5000~10000km位つかうと、
ベアリングの玉受けが摩耗していまい、スムーズな回転が得られずに、
デジタルロックみたいに、カクカクしてしまいます。
Sさんも、今までに一度ヘッド小物を交換されていますが。
なんと120000㎞!まで使われていました。
おそらく、普通のヘッド小物なら10個位交換が必要となり、
クリスキングのヘッド小物の価格の数倍かかってしまっていることでしょう。
なので、結局は安上りというわけです。
クリスキングのヘッド小物のグリスアップにはちょっとコツがいります。
フォークを抜くと、ベアリングは完全にヘッド小物中に入っています。
まず、ベアリングを収めている部分の蓋となるスナップリングをはずします。
するとゴム製のラバーシールがでてきます。
これをはがすと、ベアリングが姿をあらわします。
ここにグリスをたっぷり塗りけます。
そうして、ラバーシール、スナップリングをもとにもどして出来上がりです。
クリスキングといえども、年間1万キロ位走れれるのでしたら、
年に一度のグリスアップをおすすめします。
こうすれば、120000kmはもつのですから・・・・・。
その他の部分も作業を終了して、
また一年気持ちよく乗れると思います。
はて、さて、使用最長不倒距離はどこまで伸びるか?