職人マツナガ通信

3月26日

2007年に納車したLOOK586のオーバーホールです。
オーナーのWさん、ここしばらく乗らていなかったということで、
また、サイクリングを再開したいということでお持ち込み。
メンテナンス履歴はないので、本格的なオーバーホールは今回が初。
かなり時間がたっているのでフルオーバーホールです。
さて、ヘッド小物のグリスアップ作業です。
LOOK586を調べていくと、ヘッドの機構は、「HEAD FIT」というLOOK独自の機構。
このころからすでにあったんですね、ルック独自のヘッド機構が。
その思想が未だに続いている・・・・・・、決して使い勝手いいとは思わないのですが・・・・・・・。
まずは、一番上のヘッドワンがねじ式なのでまわして取ります。
すると、ヘッドワンをしめるための、おネジ部分が出てきます。
最初は、汗の腐食でどうやってこの部分がステアリングコラムにくっついてるのかわかりませんでしたが。
汗腐食を取り除くと、このねじ部分のアタマにCリングがはめ込んでありました。
どうやらこのリングが、このネジ部分を上に持ち上げてこないようにおさえているようです。
これを取らない限りフォークはフレームから抜けないよう。
このCリングをスナップリングプライヤーで外そうとしましたが、びくともしない。
全く動かないので、ルックの輸入元にはずし方のアドバイスを聞いてみると。
スナップリンクプライヤーではずれないときは、ドライバーなどでこじってとれる、とのこと。
そこでマイナスドライバーでこじってみるが、やはりびくともしない。
どうやら汗腐食でくっついてしまっているようだ。
まいったなぁ~、これが取れなければヘッドのリテーナーを外すことができずに、
グリスアップの作業ができない。
ん~、どうするか。
とりあえず腐食部分に、ワコーズのラスペネオイルをビタビタに塗って一晩置いて、
どうするか考える。