職人マツナガ通信

5月22日

滋賀県のNさんのプロジェクトM、
シートピラー径合わせ作業です。
ボトルケージ取付のあとは、シートチューブの内径調整です。
こんかいNさんのシートチューブは、薄肉チューブなので、
ご希望のカーボンシートピラー25.4㎜φがつかえません。
そこで、シートチューブ内径を25.4㎜のピラーが使えるように加工します。
カーボンチューブ内径とシートピラー径の違いが1mmないので、シートシムは使えません。
アルミの薄板を切り出して、シートチューブ内側に接着をして、直径を縮めます。
圧着させなければならいので、お手製の圧着道具を使います。
ハンドルステムを改造したものです。
シートチューブ内側と、アルミ板両方に接着剤を塗ります。
そうして、チューブ内側にアルミ板をいれて、
その中に圧着具をいれて、圧着具のねじを締めあげて圧着します。
この接着は強度がいるので、フレーム製作時に使った、
熱硬化型の接着剤を使います。
圧着具とアルミ板が接着してはこまるので、
圧着具には、接着しないようにグリスを塗ります。
セットできたら、加熱して硬化させます。
硬化が終わったら、圧着具を抜きます。
きれいにカーボンチューブの内側に、アルミ板が接着しました。
この後、リーマーをかけて、ピッタリ25.4㎜にあわせます。